私の福岡校の生徒達に対して感じた第1印象は、とても規律が良く、振る舞いが本当に素晴らしいです。他の国のスクール生と比較しても我々バルサのプレースタイルを理解するのが早く、試合でも正確に表現出来ています。それは、スクール生達の練習での前向きな取り組み方が功を奏しております。
全体的に全てのスクール生達が我々が教えるコンセプトを理解し身につけ、コーディネーション能力が向上してきています。全てのコーチングスタッフが教育的な側面にも取り組んできた成果であり、過去の様々なテクニカルディレクターが伝えてきた事を理解出来ていた事を証明しています。
スーペルクラセ(現バルサ-エリート)の練習を開始した際、非常にはっきりと今迄の成果が見ることが出来、私はその成果に対して多くの喜びを感じることができました。また、既存のスクール生達と、他のチームから新たに加入した選手とでは大きな違いが存在しました。全員基本的な技術は十分なレベルに達していましたが、ゲームコンセプト、理解度において新たに加入した選手達とは差が有ったと言えるでしょう。それらは、今迄の過去のテクニカルディレクターとコーチングスタッフ達の仕事の成果と言えるでしょう。
昨シーズンはとても色々な出来事が有り、特別なシーズンとなりました。FCバルセロナBチームが福岡へ初来日を果たし、アビスパ福岡さんと対戦し、FCバルセロナのトップチームは、全てのスター選手と共に、クラブワールドカップを戦うため日本に来日しました。この2つの出来事は、我々にとってFCバルセロナを身近で感じる素晴らしい機会となりました。
FCバルセロナBチーム来日の時は、選手達と共に子供向けのサッカークリニックを開催したり、レベルファイブにてアビスパ福岡さんのスクール生と共に前座試合として親善試合を行うことができました。
そして、クラブワールドカップの時は、福岡校の代表としてU-12の選手達と共に東京遠征を実施し、FCバルセロナサッカースクール葛飾校と親善試合を行い、抽選会で3名の福岡校の生徒が決勝戦のチケットに当選し、FCバルセロナ対リーベルプレートとの決勝戦を実際にスタジアムで観戦しました。
また、上記記載の通り新たにスーペルクラセ(現バルサ-エリート)を立ち上げました。目的は、レベルの高い選手の中で刺激し合い競争出来る環境を提供するためです。大会開催としまして、福岡校主催で初めて招待チームを募りバルサカップを開催しました。参加していただいたチームは16チームとなりました。全体的に新たな取り組みの中でポジティブな出来事と言えば、バルセロナ遠征では過去最高の44名が遠征に参加出来た事です。
FCバルセロナスクール福岡校では毎年年間MVPを選出し、現地バルセロナスクールのトレーニングに招待しています。同年代の選手達とトレーニングを行うことで、技術的にも人間的にも素晴らしい経験を積んで欲しいと願っています。福岡校の選手達にとって、MVP制度は高いモチベーション維持へと繋がり、素晴らしいサッカー選手になると同時にそれ以上に人間としての価値観を大切にしなければならないと言う事を知っていただけると思います。
以下が年間MVPを選出する際の基準となります。
– FCバルセロナスクール福岡校の活動に積極的に参加している
– 全力で練習に取り組んでいる
– チームメイトにとって良い仲間である。素晴らしい振る舞いが出来る
– シーズンを通し成長している
– バルセロナのプレースタイルを理解し実践できる
Kishimoto Shiki君はこれら上記の特徴を全て兼ね備えています。スクールに入会して1年目でしたが、週3回バルサスクールに通い、我々のプレースタイルを理解し、実践で発揮出来ています。そして、チームメイトにとっては常に素晴らしい仲間であり、お手本となるような振る舞いが出来ています。それが今回のMVPへの選出理由になります。
他の仲間と同様にShiki 君も学ぶ為に努力し続け、新しいコンセプトを身につけ、今シーズン新たにコーチ達が与える課題に対して乗り越えて行かなければなりません。最大限の努力を続け、毎回の練習を楽しむ姿勢をシーズンも持ち続ける事が成長出来る道であり、大人になった時に素晴らしい人間・選手になれると思います。 Shiki君は今シーズンU-10のバルサ-エリートの選手となりました。早く新しい環境や仲間にも慣れ、強い気持ちで練習に臨み、今まで以上に考察的にプレー出来る様になれば選手として更に成長出来ると思いますし、それが今シーズンの目標となる事と思っています。
全ての意味において最大限、その経験を楽しんで欲しいと思います。ピッチ内外において楽しむことです(移動中、ホテルでの滞在期間、更衣室で過ごす時間なども)。バルセロナでは素晴らしい環境に出会えるでしょう。そして、現地バルセロナのコーチ達や現地スクール生達との素晴らしい経験により、とても快適な環境を感じさせてくれるでしょう。それと、練習では現地スクール生達のサッカーに対する情熱を感じて欲しいと思います。味方同士の助け合いの精神や練習前後の選手同士の関係なども感じて欲しいと思います。例えばチームメイトとコミュニケーションを取る、チームに溶け込む、助け合うなど…それらが出来ればグループに溶け込み、選手としてかつ人間として成長出来ると思います。
今シーズンも、沢山の取り組みをしてく予定です。親善試合、招待試合、イベントを更に増やしていきたいと考えています。それらの目的は、スクール生にとって100% FCバルセロナの一員である事を楽しんでいただく事です。ここで2つの企画をお伝えします。来る7月にドミニカ共和国の首都・サント ドミンゴでのFCバルセロナ主催の国際大会へ参加します(運営は現地スクールスタッフ)。大会は毎年恒例のスペイン遠征と同様の大会となります。そして8月にはFCバルセロナの育成チーム(カンテラ)、福岡校、葛飾校による親善試合を予定しております。公式ホームページやフェイスブックにて情報を発信していきますのでご期待下さい!
冒頭でもお伝えした通り、日本人はとても賢いです。理解力が早く、私自身練習がとてもやりやすいと感じています。 私が皆様にお伝えしたい事は、素晴らしい人生とは、サッカーに対する情熱を持ち、サッカーというスポーツを通して歩む事が可能となる事です。サッカーを通して子供達に伝えたい価値観としましては、素晴らしい選手になると同時に、立派な人間になって欲しいという事があります。 チームとしてプレーし、仲間とコミュニケーションを取り、毎日の練習を楽しむ事を教えて行きたいと思います。そして、そこからバルサスタイルを伝えたいと思います。攻撃的かつ組織的であるサッカーを練習や試合で楽しむことをバルサスタイルがサポートしてくれることでしょう!