大会3日目、順位決定トーナメントがスタート。福岡BLUEが1〜7位、福岡REDが13〜18位、福岡YELLOWが19〜26位トーナメントへ進出が決まっています。ここからは25分ゲーム、同点の場合はPK戦により勝者を決定します。3チームとも各トーナメントの優勝を目指し残り2日間の大会に挑みます。
4/16 12:00 ◎2-1 vs SHINGAPORE
これまでなかなか結果がついてこなかった福岡YELLOW。自分らしさを出すのに少々時間がかかりました。予選リーグ開幕戦のように自信なさげにプレーしている選手はもう1人もいません。「FWがやりたい。DFは嫌だ…」とボヤいていた選手もチームの為に黙々と自分の役割をプレーしてくれています。全員が初勝利だけを目指して戦う集団となりました。相手は同じアジアから参加しているシンガポール。少しぎこちないですが、ディフェンスラインからしっかりとボールを繋げるバルサらしいサッカーを展開して先制ゴール!すっかりチームのキャプテンとなったGKのguilleを中心に相手のカウンター攻撃もしっかりと対処。一度は同点にされるも、ラスト5分豪快なロングシュートを相手ゴールへ突き刺して初勝利を飾りました!2日間、他2チームの勝利を複雑な心境で観戦していた選手達にようやく笑顔が戻りました。
4/16 17:30 ◎2-0 vs EGYPUT BLUE
いま彼等にできる最高の仕事は「19位に入賞するために全力でプレーする」ことをミーティングで確認。初勝利の勢いそのままに午後の試合に臨む選手達。さらにRED・BLUEの選手達が観客を巻き込んで福岡YELLOWのホームゲームかのような雰囲気を作り上げてくれる中、またも福岡YELLOWが躍動します。左右のサイドバックが再三オーバーラップを仕掛けチャンスを演出、負けず嫌いのMF陣は激しい守備からボールを奪ってはワンツーでゴール前に飛び出します。すっかりスペインのオフサイドルールに適応したセンターバック。しっかりと深さを取り相手の攻撃のスピードを遅らせることで相手のチャンスの目を潰していました。試合は2−0で勝利!ゴール前での落ち着き・フィニッシュの課題は残りましたが、今出来る最高の仕事「19位決定戦」への挑戦権をしっかりと掴んだ福岡YELLOW。ファイナルも頑張れ!
※19位決定戦に進出
◉福岡BLUE 1〜7位決定トーナメントの試合結果
4/16 12:30 ●0-3 vs FCBESCOLA BLAU
1位トーナメントに進出した福岡BLUE。現地バルセロナスクールの3チーム(BLAU・GRANA・GROC)、リオデジャネイロ(ブラジル)、アメリカ(RED)の合計6チームが総合優勝をかけて争います。テクニック・戦術・フィジカル、全てにおいて予選リーグの相手よりも数段レベルが高く
福岡BLUEの力が試されます。初戦は現地バルセロナスクールのBLAU。
試合開始直後から、相手の激しいプレッシングとパス回しに圧倒される。ほとんどの時間帯でボールを相手に支配され、ボールを奪う為にひたすら走らされるという非常に苦しい展開。結局、試合終了までこの展開は続く。今大会ここまで通用していた日本人の俊敏生を活かしたドリブル突破も簡単に阻まれる。これまで安定したプレーを見せていたディフェンダー陣のこの試合で唯一のミスを見逃さないバルセロナの選手達。先制ゴールを奪われ、そこから立て続けに2点、3点と失点してしてしまう。今にも折れそうな気持ちをなんとか奮い立たせて最後まで戦った選手達。初黒星。何も出来なかったのではない。何とかしようと闘った、ガムシャラに頑張った。ゴールを奪い返そうと頑張ったけど何もさせてもらえなかった。この試合の中に僕らがバルセロナまで探しに来た「世界」があったのかもしれない。
4/16 15:00 ◎1-0 vs FCBESCOLA GROC
午前中の試合から2時間半。しっかりと気持ちを切り替えて次の試合に挑む選手達。次の相手もまた現地バルセロナスクールのGROC。厳しい闘いが続く。午前中の激しいプレッシングを経験した選手達は、判断スピードとプレースピードを上げて徐々に対応していく。1:9でボールを持たれていた初戦、この試合ではなんとか5:5までボールを持てるようになっていた。それでも完全にボールを支配できない理由、それはバルセロナ選手の玉際の激しさ・強さ。ボールを持っているの選手の懐に身体を入れる。一気に寄せて身体をぶつけてバランスを崩したところを奪ってしまう。むしろ相手に身体をぶつけたその反動で自分のバランスを取っているかのようだった。
現地バルセロナの代表として負けられないGROCの選手達の玉際は試合が進むにつれ激しさを増していく。しかし日本人選手達もその激しさを逆手にとり、細かいパスとドリブルですり抜けていく。たまらずファールで止めるシーンが増える相手チーム。それで得たFKやCKからチャンスを演出する福岡BLUE。10分に得たCK。相手DFとGKが交錯、こぼれたボールを流し込んで先制点を奪うと、それが決勝ゴールとなり3位決定戦に進出が決定。
※3位決定戦に進出
◉福岡RED 13〜18位決定トーナメントの試合結果
4/16 11:00 △2-2 vs FCBET BARCELONA
大会三日目の初戦は15時キックオフとなったのでREDはリフレッシュの為に午前中の時間をチームみんなで散歩やショッピングに利用した。25分の試合とはいえ、日本ではなかなか味わえない緊張感と激しさを伴う試合は確実に影響を及ぼしていた。疲労もだいぶたまり足に痛みを感じる選手もでてきていたので良い時間となった。路面電車の利用も慣れて車内でのマナーが悪く、コーチから注意を受けた3名の選手は次の試合の先発を外されてしまうという1コマも。
3位トーナメント初戦は予選よりも厳しいプレッシャー下でのプレーとなった。先に得点を許してしまい、スコアは0-2となり、流れが完全に相手に傾くかと思われたが、チームのバランスを保ち、ボールを支配しようと試みる選手達に昨日までの弱さはなかった。終盤に同点に追いつき2-2の引き分け。これで次試合3点差以上の勝利で勝ち上がりが決定することになった。
4/16 17:30 ◎3-0 vs EGYPUT RED
3点差以上の勝利というのがこの試合の至上命題。しかし、試合前からこれは間違いなく達成できるものという確信を持たせてくれるほど、チーム内の雰囲気は良くなっていた。明らかに「自信」と「チームの絆」を得た選手達。開始早々に先制点を決める。そして立て続けに2点、3点と。どの選手が出場しても質が変わらなかった。各選手がそれぞれの長所を活かしプレーし、相手の長所などものともしない自分達のスタイルで相手を凌駕した。
スペインに来て何よりも大きかったフットボールとの出会い。戦術、駆け引きといったものに触れすぐさま吸収する子供達には正直驚いた。この理解・吸収力・適応力の速さこそ日本の子供達の世界に誇れる武器かもしれない。危なげなく3-0で勝利し、上位突破を果たした。勝利だけではなく目標も達成した子供達のたくましい姿。期間中一番暑くて、眩しかった1日にとてもふさわしい光景だった。
※13位決定戦に進出