バルサアカデミー福岡校
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スクール生の声06|「状況に応じて適切な判断をする事が出来るようになった」中村 奏くん

中村 奏くん(2011年度卒業)
南当仁小学校→当仁中学校→福岡舞鶴高校→桐蔭横浜大学

①バルサアカデミーに通ったキッカケは何ですか?また、実際に通ってみてどうでしたか?
バルサアカデミーに通ったきっかけは、親からのススメでした。ただ、小学生5年生の私でもFCバルセロナというチームはよく知っていて、バルサアカデミーで上手くなりたい!という気持ちが強くあり入会することを決断しました。私自身人見知りだったのでスペイン人コーチとのコミュニケーションにおいて最初は不安がありました。ですが、気さくな日本人コーチ、通訳スタッフのおかげで問題なく過ごすことが出来ました。雨の日は試合観戦やスペイン語講座、トップチームがリーガで優勝した時は、優勝パーティーといったイベントもあり、練習も含めて、今日は何があるのかな?とスクールに通うことを楽しみにしていたのを覚えています。

②バルサアカデミーで、技術的な部分と戦術的な部分で、一番成長したと思う部分は何ですか?
技術的な部分においては、コントロールオリエンタードですね。止める蹴るはもちろん、次のプレーの為にどこにボールを置くかの重要性を練習中よく言われていました。戦術的な部分は全てにおける基礎的な知識ですかね。攻撃の際のビルドアップや、守備の設計など細かい部分まで求められていました。カリキュラムとして月ごとに目標が決められていて、月の最後にはバルサカップというアカデミー内で試合をする日があり、そこでは実際に試合を行う事で練習の成果を確かめることが出来ました。

③バルサアカデミーで学んだことで、今でも役に立っていることは何ですか?
印象的なのは試合状況においてすべきアクションですね。例えば、試合終盤で勝ってるから敢えて攻めに行かないとか、負けてる状況では必死にボールを取りに行って、ゴールを決めたならボールを取りに行ってセンターサークル置くなど、状況に応じて適切な判断をする事が出来るようになり、今でも役に立っています。あとは、ゴールを決めても喜ばなかったら無得点とかありましたね。おかげで自分のゴールパフォーマンスが何個か出来ました。(笑) これらの事は当たり前のように思えるかもしれないですが、適切な判断が出来ない選手がよくいるな、、、とバルサアカデミーを卒業してからはよく思うようになりました。


④バルサアカデミーで一番の思い出は何ですか?

間違いなくスペイン遠征ですね。これは人生のターニングポイントでもあります。約2週間の遠征でナショナルチームやチャンピオンズリーグでよく聞く強豪チームが集まる大会に参加しました。大会優勝チームであるアトレティコ・マドリードとの試合で、得点に繋がるチャンスでパスミスしてしまったのは今でも悔やんでいます。遠征メンバーの中では私が一番上手ではなかったのですが、17位決定戦でゴールを決めてしっかりとゴールパフォーマンスをしたのはサッカー選手として最高のシーンだったなと思います。また、スペインの街並みやカンプノウでの試合観戦などがありました。何よりも素晴らしかったのが、バルサの練習場の中に入り、メッシ、アウベス、ビジャなど多くの選手と写真を撮ったり、当時の監督のグアルディオラからサインを貰えたのは一生の宝物です。

⑥今後の進路や目標を教えてください!!
現在はプロクラブのアナリストになるために日々サッカーについて勉強しています。大学が情報分析に特化していて、様々なツールを使ってサッカーの試合を分析しています。また、誇れるサッカー環境を作り上げるために創設されたコミュニティに参加し、多くのサッカー関係者と共にサッカーについて学びを深めたり、スペインへサッカーの研修に行き、スペインにおける戦術理論や文化などをより知ることが出来ました。目標としては、日本サッカーの成長にどんな形であれ自らが携わりたいと思っています。バルサアカデミーでは私をこうも思わせてくれるほどの影響力があったので、何か良い形で恩返しができればなと思っています。