新シーズンから”バルサアカデミー”へ名称が変更することが発表された同スクールは、最近では日本に奈良校と熊本サテライト校が開校したばかりである。日本ではすでに福岡と葛飾にもスクールが存在しており、たくさんの子供たちがバルサメソッドを吸収すべく、日々トレーニングに励んでいる。現在10歳のアイタロウくんもそのひとりだ。 

 2017年3月に家族が福岡に引っ越すと、アイタロウくんはすぐにバルサアカデミー福岡校に入会した。それまで家族はカナダで生活しており、新しい生活に戸惑うことも多かったというが、アイタロウくんの父親は「バルサアカデミーのコーチやスタッフ、そして他の親御さんたちの笑顔に何度救われたか分かりません」と語る。 

 そんなアイタロウくんが、アカデミーが毎年選出する年間MVPに選ばれたことは、家族にとって非常に喜ばしいことだった。以下はそのアイタロウくんのインタビューである。 

-年間MVPに選ばれた感想を聞かせてください

「最初は信じられなかったけど、とても嬉しかったです。これからも成長して、また来年もMVPに選ばれたいと思います」 

-バルサアカデミーの楽しいところはどこですか?

「みんなで協力してパスを回して、ゴールが決まったときはとても気持ち良いです。頭を使って考え、その場にある問題を解決することも楽しいです」 

-普段、アカデミーではどんなことを学んでいますか?

「パスのスピード、トラップの位置、ポジショニング、状況判断、数の優位性、個の優位性、ポジションの優位性などを勉強しました。トレーニングで学んだことを試合で活かせることがとても楽しいです」 

-サッカーが上手くなるためにどんな努力をしていますか?

「僕が気をつけていることは2つあります。ひとつめは、自分が好きな選手のプレーを見て、シュートやフェイントなどを参考にすること。ふたつめは、トレーニングや試合の前に必ず目標を立てて、それに挑戦することです」 

-これからの目標を教えてください

「もっと状況判断ができるようになることと、試合中に気がついたことを、自信を持って周りに伝えることです。そして将来は世界で戦える選手になりたいです」